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Evernote から Obsidian・UpNote へ移行する方法

2026年10月21日更新

Evernote は2023年に有料プランを値上げし(Impress Watch)、無料プランは現在ノート50件・ノートブック1冊までです。上限を超えても、ノートの閲覧・編集・書き出しはできます。現在の料金は公式の料金ページで確認できます。

この記事では、Evernote の解約や代替アプリを検討している方向けに、乗り換え先として Obsidian と UpNote を取り上げ、Evernote からの書き出し、移行でよくある問題の対処法、それぞれのアプリへの移し方を順に説明します。

ステップ1:Evernote からノートをエクスポートする

どの方法で移行する場合も、最初に Evernote のノートを .enex ファイルとして書き出します。

デスクトップアプリでエクスポートする

  1. Mac 版または Windows 版の Evernote を開き、同期が終わるまで待ちます。
  2. サイドバーでノートブックを右クリックし、「ノートブックをエクスポート」を選びます。
  3. 形式は ENEX を選び、書き出し用のフォルダに保存します。ファイル名は Evernote が付けたまま(ノートブック名)にしておきます。
  4. 移したいノートブックごとに繰り返します。

Evernote が書き出せるのはノートブック単位か、手動で選んだ100件までのノートです。ノートブックごとに書き出してください。Web 版とスマートフォンのアプリからは書き出せません。

ノートブックが多い場合は evernote-backup

evernote-backup は、アカウント全体をダウンロードしてノートブックごとに .enex を書き出す、無料・オープンソースのコマンドラインツールです(this2that が提供するものではありません)。Mac、Windows、Linux で動き、スタックはフォルダとして書き出されます。

  1. evernote-backup init-db でサインインします。
  2. evernote-backup sync でノートをダウンロードします。大きなアカウントでは時間がかかりますが、止めても同じコマンドで続きから再開できます。
  3. evernote-backup export notes/ で notes フォルダに書き出します。

evernote-backup の説明によると、無料プランは同時に使えるセッションが1つだけのため、サインインすると別の端末の Evernote からサインアウトされることがあります。

無料で試す

ノート50件まで無料で試せます

変換した結果を実際のアプリで開いて確かめてから、必要な分だけパックを購入できます。変換ツールと決済画面は現在英語表示です。

移行でよくある問題と対処法

「無題のノート」が大量にできる

現行の Evernote アプリで書き出したファイルを Obsidian に読み込むと、「無題のノート」が大量にできたという報告があります(fluentlife.jp の記事)。原因ははっきりしませんが、報告された例では、本文の1行目にタイトルを書いていたノートで起きていました。

this2that は、タイトルが「無題のノート」のノートを、本文の1行目をタイトルにして保存します。写真だけのノートなど、本文に文字がないノートは元のタイトルのままです。無料の Importer で読み込んだ場合は、ファイル名を1つずつ本文の1行目に合わせて変更することになります。

100件しか選べない

100件の上限は、ノートを手動で選んだときだけです。ノートブックごとに書き出すか、evernote-backup でアカウント全体を書き出してください。this2that には、エクスポートしたファイルをすべてまとめてアップロードできます。

大きなエクスポートに時間がかかる

大きなノートブックの書き出しには時間がかかります(約1万件・2GB で30分以上かかった例があります)。ノートブックを分けて書き出すか、evernote-backup を使うと確実です。this2that には、エクスポートしたファイルをまとめてアップロードできます。

添付ファイルが表示されない

移行後に写真や PDF がノートから見えなくなるのは、添付ファイル自体は保存されていても、ノートから参照されていない場合です。this2that は写真や PDF を元のノートの中に入れます。

スタックとタグの階層

Evernote アプリの書き出しファイルには、スタックもタグの階層も含まれません。スタックは evernote-backup で書き出したフォルダを this2that にアップロードすれば、Obsidian ではフォルダとして残ります。タグは階層なしで移ります。Obsidian の公式ヘルプは、エクスポート前に子タグを「親/子」の形に名前を変えておくことを推奨しています。

Obsidian へ移行する

方法1:Obsidian の Importer(無料)

Obsidian 公式の Importer プラグインは、.enex ファイルを読み込めます。

  1. Obsidian の設定で「コミュニティプラグイン」を開き、Importer をインストールして有効にします。
  2. コマンドパレットかリボンのアイコンから Importer を開きます。
  3. 「File format」で「Evernote (.enex)」を選び、ファイルを選んでインポートします。

ノートブックが少なければ、これで十分です。スタックは、ファイル名を「Stack@@@Notebook」に変えるとフォルダとして再現できると公式ヘルプにあります。ノート間のリンクや添付ファイルの扱いは公式ページに書かれていないため、リンクや写真、PDF のあるノートを開いて確かめてから、残りを読み込みましょう。

方法2:this2that でまとめて変換

this2that は、この記事を書いている私たち自身のツールです。その点はご承知のうえでお読みください。Evernote には接続せず、ステップ1で書き出した .enex ファイルを使います。

  1. Evernote 移行ツールからサインインし、.enex ファイル(または evernote-backup のフォルダ)をすべてアップロードします。
  2. ノートブックとノートをフォルダのように開き、Obsidian での表示をプレビューします。ノートブックごと、またはノート単位で選んで変換します。
  3. zip をダウンロードして展開し、Obsidian で Evernote フォルダを保管庫として開きます。すでに保管庫がある場合は、Evernote フォルダをその中に移します。
  • ノートはタイトル名のファイルになり、ノート間のリンクは [[リンク]] になります(リンク先のノートも変換した場合)
  • 写真や PDF は元のファイル名で保存され、ノートの中に表示されます
  • タグ、作成日・更新日、Web クリップの元の URL はプロパティに残ります
  • たどれなかったリンクなどは、ダウンロードに含まれるレポートで確認できます

UpNote へ移行する

方法1:UpNote の Evernote インポート機能(無料)

UpNote の Mac、Windows、Linux アプリには Evernote からのインポート機能があります。インポートしたノートは、UpNote の同期機能でスマートフォンにも反映されます。

  1. Mac ではメニューの File → Import Notes → Evernote、Windows では Settings → General → Import from Evernote を開きます。
  2. Select .enex files で、すべてのファイルを一度に選びます。
  3. Use file name as notebook をオンにすると、ファイルごとにノートブックができます。
  4. Import Notes を押します。

UpNote のヘルプによると、20MB を超える添付ファイルや 30万文字を超えるノートは読み込めないことがあります。また、ノート間の Evernote リンクは変換されず、Evernote を開くリンクのまま残ります。UpNote の無料版はノート50件までで、添付ファイルは Premium の機能です(UpNote)。

方法2:this2that で整えてから読み込む

読み込み自体は UpNote で行い、this2that はすべてのノートが読み込めるようにファイルを整えます。

  • ノートブックごとに1ファイル。ファイル名をノートブック名にしているので、UpNote でもその名前になります
  • 20MB を超えるファイルは別フォルダに分け、ノートにはその旨を1行残します
  • 長すぎるノートは「タイトル (1 of 2)」のように分割します
  • evernote-backup のフォルダをアップロードした場合は、どのノートブックがどのスタックにあったかの一覧を付けます

まとめ

  • まず Evernote のデスクトップアプリか evernote-backup で、ノートブックごとに .enex を書き出します
  • ノートブックが少なければ、Obsidian の Importer や UpNote の読み込み機能で十分です
  • ノートが多い場合や、「無題のノート」・添付ファイル・スタックが気になる場合は、this2that でまとめて変換できます
  • 移行が終わるまで、Evernote のアカウントと .enex ファイルは残しておきましょう

最初のノート50件は無料です。それ以上は、ノート数に応じた買い切りパックをご購入いただきます。料金はノート1,000件まで $29(約4,600円)、ノート10,000件まで $49(約7,700円)、ノート50,000件まで $99(約15,600円)です。お支払いは米ドルで、円への換算はカード会社の為替レートによります。パックは追加購入でき、有効期限はありません。同じノートを別のアプリ用にもう一度変換しても、追加料金はかかりません。

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